今、とある川っぺりのお祭りに来ているのですが、レモネードの屋台を見つけて、ローラとマルクスもどっかに紛れてるかもな、なんて想像して楽しくなりました。
というわけで、Caprice完走前提の、『Apple and Cinnamon』を外伝としての視点から解説する裏話です。
そもそもこれは、Capriccio #2 Another Chanceで「身分差が」的なことを師匠が言い出したとき、はて、師匠と先生、どっちの方が高い身分だったんだろう、と疑問を見つけまして。
そんなところからできた物語だったりします。
この二人が外伝における主人公であることに関しては、一応頭の2話ぶんを使って、
・めんどくさい身分差があったが結ばれた
・マルクスは弟子にテーブルマナーを仕込める
・博物学も仕込める
・一神教への知識がある
・師匠は実は料理ができる
・髪が豊かだが赤毛「ではない」(本編で魔女になったとき赤毛に変じた、とあるため)
・目の色
という情報をぶち込んでおりましたが、うん、自己満足ですな(笑)
あと、私のキャラ立てのこだわりを知っていると、てよだわ口調を使う=過去の話、ということもわかったかもしれませんがわかったという声は聞こえてこなかったので以下同文。
あっでも本編の弟子向け口調は母親の真似なんだなって言われて嬉しかったです(笑)年を重ねたり、自分はもう姫君然としなくていいのだと思った時に意識的に変えていったという脳内設定。
時代が昔なのに、本編より妖精や神秘的なものが知られていないのは、現実の地球における中世暗黒期のようなイメージです。もしそういったものが目に触れて操れるなら、科学と同じようなことが起きるだろうと考えているので。
科学と言えば、マルクスはこの後料理をどこで覚えたんでしょうか……。どう考えても厨房に立つ育ちじゃないんですが。
多分使い魔になってから「趣味の博物学」に嬉々として数年費やしただろうからそのへんか。
でもやつの料理は口伝よりやはり科学で、○○で代用できる、とか詳しそう。あと荷物にスパイスがいつも入ってる。
さて、実は本編含むこの世界で最強はローラ、一番カッコいいのはマルクスのつもりで書いてるんですが、王子に対しては割と早いうちに負けを認めてしまってるんですよね、奴。マルクスの強さというのはスワッシュバックラー的な強さなもので、騎士には太刀打ちできなかった。
それが年の功を得て、舌先三寸で有能な弟子をかっさらって来られるようになっているのが本編のそもそもの発端です……(笑)きっと「なかまをよんだ」とかも獲得してる。
魔女宗と一神教は、世界のどこまで行っても仲が悪いというわけでは実はなさそうなのですが、師匠たち二人が憤ったり出し抜いてやったりしている理由も若干説明できたかなと。
なお、ローラもマルクスも単体でバフォメット様との契約に耐えられるような異能があったわけではないのですが、血筋と因縁の合わせ技で補った感じなのはバフォメット様がのたもうてる通り。
またこの話、人間関係はほとんど一瞬でできてしまいまして。あとはどう説得力を出すか、というところで契約の仕組みなどを整えていったのですが。
箱関連のギミックは、真田丸クラスタでもあるフォロワーさんがたにいろいろ呪い関係の伝説とかを教えてもらって組み立てたものです。多謝。
んでそのうちの、先日諜報部隊を生やした友人がエピローグ読んでこんなことを言いましてね。
「雰囲気的には故国が今アルヴィン達がいるところっぽい」
……いいなそれ?!
そうするとローラの花嫁姿を楽しみにしてた少女たちがゼタ婆とかウナ婆で、ヘザーさんたちの今の住居だって、学者肌のローラのじいちゃんが建てた書庫だったんじゃね?
愛弟子に自分のそこそこ広い管轄地域から「あえて」あの土地を与えた理由にもなりますし。
私、だらだら書いてるといつの間にかこういう「作者も想定してなかった伏線(?)」つまり設定の繋がりが生まれてくることが非常に多いのですが、うん、またやってしまったようだ……(笑)
とまあ、設定厨ゆえやたら長いですが、何か面白かったところがあれば教えていただけると嬉しいです(作品の感想でも)。
次の話のネタはそこから生まれてくるのですよ! いや、マジに(笑)。