ネリアさん再登場いたしました。
補足しますと、ネリアというキャラはリージャ青年の4歳上のハーフエルフで、姉弟子であり初めて会った時は13歳/17歳でこの時点で10年経ってないような感じなのですが、
リージャの課題が「自分だけの家と言える居場所がないこと、居場所を作ること、居場所たり得る相手を見つけること」であったのに対して、彼女本人の課題は「世界を嗤うふりをして、その実自分を蔑むことをやめること」でした。
オーグルが本文で言っていますが、ネリアさんは通称『レイピアお姉さん』と言われるように、他人の痛いところを突くキャラというか、でも本人は好きでやっているわけではなく、好きでやっているように見せかけてはいますが「そうしないと他人とのコミュニケーションが取れない」子なんですね。
痛いところといっても、本当に相手が嫌がるようなことというより斜に構えたというか、たとえば2章のオーグルの「与太話だよ」という台詞に対してだったら
「へー? 私は別にそういうの本気で言ってる冒険者もいいかなって思うけど、でも、ってことはさ、オーグルは与太話にしたいってことだよね?(笑)」
って言うようなキャラ。
絶対『世界の脱出方法』なんて教えてくれない。(笑)
孤児のネリアと貰われっ子のリージャはどちらも『自尊感情がめちゃくちゃ低い』ということが共通点なんですが、ネリアの方はとあるプレイヤーさんに「恋をしろよぉ」などと言われておりました。
プレイヤー的には、「恋しろ」じゃなくて「恋されろ」だと思うんですけどね(笑)。
そこをリージャも(自分を棚に上げながら)察していて、奴は姉弟子の振る舞いを見ながら「誰かをまっすぐ必要だと言えたり、好きだと言って貰える、一対一の関係を築けるようになったらいいのになぁ」と思っていました。
ゆえに、七章で出てきたネリアは
『リージャの、誰かに必要として欲しい気持ちの表れ』であると同時に
『リージャが、姉弟子が誰かを信頼し必要としている姿を見たい気持ちの表れ』でもあったのです。本文に書いてないけどな!
……本人知ったら、余計なお世話だと笑いそうですね。(怒ったりはしないのがネリア)