Witch With Wit-*

恋(iii/終)

2017.01.02

意味なんか、ないさ暮らしがあるだけ。
ただ腹を空かせて君の元へ帰るんだ。
恋をしたの貴方の、指の混ざり 頬の香り
夫婦を超えてゆけ。

というわけで「恋」完結です。

ある場面を、もう一人の登場人物の視点からもう一度、という描き方が結構好きだったりします。特に小説でそれを見かけると、ページをひっくり返して読み比べてみたり。
今回はそれに加えて、ローラの視点で書いていたとき、ずっと脳内でマルクスの心情がこうだよと主張していたので、Apple and Cinnamonに手を入れようとしたとき最初にこちらの下書きができてしまいました。(今まで書いてきた主人公はどちらかと言えばマルクスタイプだということもあり)
もっと本編に書き込んだほうがよかった内容ばかりですねw。というわけで、リライト版は「Apple and Cinnamon」と「恋」の両方を合わせた形になると思います。

しかし例によって当初は、ラストのほっとするシーンがなかったというか、二話二ページ目の「踏み潰した」ところで終わってたんですが、
そういえば、この二人のこういう場面って書いてなかったな。と思い出しまして。
「恋愛脳になるんでしょうか」とか言われてたぐらいですからね……。思い出してよかった!

通称『砂糖(鈍器)』。

この砂糖の威力に関しては『些細な誤解』の下りが出てきた時になんかもう「きまった」というの半分「もう好きにして」というの半分というどうしようもないような感触がありました……。
キャラが生きてる、と言えば言えるのかもしれませんが、その瞬間はいつもどこか諦めの境地です。

ともあれ、読んでくださった方の中でも彼らがなんとなく生活している風景が生まれていてくだされば幸いです。
短い間ですが、よろしくお願いします。

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