Capriccio #2 Another Chance
2016.06.14
絵の練習を思い立って自分で「Caprice」を通して読み返してみたところ、「あれっこの部分説明不足じゃね」「ここはもうちょっと掘り下げる余地あるな……」「こことここ繋げたらこの視点でサイドストーリーできね?」「よし、やるか」
……というセルフ二次創作のような物体です。
章タイトルは例によって宇多田ヒカルから。
この曲はもう長年私の中の宇多田ソングランキングで不動の一位を誇っているので、実は何度も創作のモチーフにしてしまっているのですが、今回は「やりなおさせてほしい」「やりなおす」「もう一度触れてほしい」という意味合いでチョイスしました。
「涙」とか「気づけなかったこと」、「感覚」などなど、もオーバーラップしていってぴったりでございます。
ちなみに上記説明不足or補完の余地があると思ったのは
・「アルヴィンがヘザーを拒絶した」or「泣かせた」という記述、
・「魔女に作り替えられる儀式の時、大人達とヘザーは実際どのように感じて行動していたのか」
といったあたり。
そして作中時間は本編#3~#4と重なっているのですが(お互いにベッドで相手の名前を呼んでる)、実は本編では当初、ヘザーはもう少しああいった行為に抵抗がない悪女な設定だったんですよね(笑)。それが#3で突如躊躇しちゃって、作者もびっくりしたのですがその後の展開が大いに変わりました。
結果的に、あそこであのモーメントがなければあの作品はああいう話にならなかったと思えば、感慨深いものです。
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