Apple and Cinnamon、お読みいただきありがとうございました。
いろいろ語りたいことはあるのですが、ひとまずはCaprice本編のネタバレをしない範囲でいくつか。
今回はCapriceと違って、ほぼ二日で自分史上最高に美しいプロットができてしまい、ほぼそのままに書いたものでした。(執筆そのものには二ヶ月かかりましたが)
前半はなかなか時間が取れず苦しみましたが、後半はいやもう、言葉で殴り合う男女が好きで仕方ないので、そのへん書きながらかなりつやつやと。本編の人たち全然殴り合わないもんなあ。避けに全パラメータ振ってる。外野任せのドッジボール。
特に絶対に書きたかったやりとりベスト5発表~。(どんどんどんぱふ~)(プロットそのままの記述でお送りします)
「楽しみでしょ?」「ええまあ、それには私が安心してさっさと隠居できるように」「……善処するわ」
「やれやれ、私は非力な文官なんですがね」「知ってるわよ」
「金額ではなく認識の問題です」「なら意識しなきゃいいじゃない?」
「じゃあ正直に言うが」
「何が『大丈夫』ですか」「大丈夫にしてくれたじゃない、あなたが」
……いや、ほんとに殴りかかってますね(笑)。あと「お慈悲を」「お情けを」のあたりは表現とても迷いました。
プロットはほとんど二人のやりとりで完結しており、きょうだいやお友達(笑)、父上とのやりとりは後々生やしています。
塔のシーンでは、あの時点でマルクスは自分のつかんだことを全部親父と国王に話してますので、おとんとしてはこれは近いうちに死にに行きますって言うなって予期してたので娘が不憫であんな会話になってました。
おとん、ローラとマルクスが相思相愛だということは知ってるからな。あと姉上。
大臣はともかく、国王と姉上は「向こうに嫁いでからマルクス愛人にすればいいんじゃない?」とか思ってるんで実は。……マルクスが知ったら静かに悶死しそうですけどね、三回ぐらいは。
そしてマルクスがバフォメット様に要求したのは「ローラに何も知らせず元の暮らしに戻す」でした。このへんはのちのち、もう少しわかりやすく手を加えるかも知れません。
王子のキャラ、いかがでしたでしょうか。割とマルクスがへたれなところがあるので、分かり易いダメキャラになってもらうかな、という感じでしたが、書けば書くほど予定を越えてダメになっていった気もします……(笑)
なお、二回目の「釣れた」の時にローラがマルクスを餌に使おうとしたのは義兄情報あったればこそなので、
結論:この国の運命を握ってたのは割とあの夫婦
> 使う予定ないってうかつに言っちゃったらあとでぜったい採用されちゃうやつ
はい、使う予定ないとは言いませんでしたがエピローグにばっちり活用しております。
この二人かなり好きだ。絶対ラブラブだし。孫とかいっぱいいそうですよね。部下のことももかわいがってて愛されてそう。
それに比べて主人公カップルですが、
……この男、本当に自分にあらぬ感情を抱いていたのだろうか。
プロットに書いてなかった部分では、こういうのがものすごく好きです。自分のことなのにこの男とかあらぬ感情とか言っちゃうローラさん!(笑)